“ 言うは易く… ” 年寄り批評家姉妹、ちゃんちゃらおかしくて

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誰かのために…そんな気には…

今は昔、姉と久しぶりに待ち合わせをする。それは愉しみであった、その日が待ち遠しかった、姉もそうだったと思う。

まだ明るいうちはデパートなどへ行き、服などを見て回る。この姉妹、どこへ行っても何を見ても、ああだこうだと辛口批評は尽きないが、口は出しても金はなかなか出さない姉妹でもあった。

そこのけ、そこのけ、辛口批評家姉妹が通る。で、ある時、私が店員さんに成り代わり、姉に言いました。

「お客さん、批評はもう結構ですから、買ってください。そうでないなら他所へ行ってください」

すると、それが近くにいたお客さんにも聞こえたようで、その人は私たちを見て笑っておりました。

そうして夕闇迫れば、俄然、猛然、元気百倍、「さあー、今夜は何をやっつけようか」、と昼間は渋ちん姉妹も、この時ばかりは財布の紐も緩みます。

うんまい、うんまいと呑み食いすれば、酔いも話も回る回るよダラダラグルグル尽きず止まらず朝方まで。

それが、どうだ今のこの生活は、一緒に呑む? その気にならん。会話? ありゃせん、あったところで、もう弾まん。

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何もかも、すっかり変わってしまった。

しかーし、歳はとっても、お舟はこぐときは、げーんきいっぱい櫓がしなる、ソレ ギッチラギッチラ ギッチラコーーー。

船をこぐ? 年寄りが昼寝してるんじゃないのよ。雀百まで踊り忘れず、歳はとってしまったけれど、口だけは達者よー、衰えないのよー、ということよ。

姉を見ていてつくづくそう思います。例えばテレビに映る政治家の批評? 悪口? そういう時は、えー、どこにそんなエネルギーあったの? 普段の姿からは想像できませんですわよ。

それはお店で服を見ている時もそう。まぁ、うるさい、うるさい。それを傍で聞いている妹は(問題は服よりアンタだろうが)そう思うわけですわね。

で、この前の続きになりますが、毎日、変わり映えしない料理で「飽きた」って話ね。

─── わたしたちは、(料理の)レパートリーが少ないからねー。

ワタシタチィィィーーー、料理しない、レパートリー、ゼロのアンタに言われたくないわ。

で、

─── 料理は見た目も大事よねー。

って、どの口が仰いますの? 

私はこの歳まで生きてきて3回、3品くらい、姉が作った(料理)モノを見たことがある。

モノ、その「ブツ」を皆さんにも見ていただきたかった。

姉は、サトイモが好き。で、ある時、サトイモを煮たと言う。

で、おそるおそる鍋の蓋を開けると……じゃーーーん、イモの姿、形はどこにも見えず……ただ、泥、汚泥と化したイモが鍋の底一面に広がっていたのだった。

これ、食べるの? ちょっと怖かったですね、マジで。でも、要らない、食べられない、とは言えないでしょ。

だから食べましたよ、そのドロドロは、色もすごかった。味? うーん、まぁ、サトイモらしき味はしましたが。

そう言うアンタはなんなんだ? と姉にも言い分がありましょう。そうでしょう、そうでしょう、わかっています。

こうして姉のことを書きながら、自分のことを顧みる、そう言うアンタはどうなんだ、と? 

で、反省するのよ、自分の至らなさを、口ばかりで、歳はとってもこの成長の無さを、で、生意気よ。

でも、すぐ忘れちゃうのよ。そうしてまた明日を生きていくのよ。目が覚めればの話だけれど。

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