あんなに元気だったのに…

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あんなに可愛かったのに…

今日もいい天気だった。

風もなく、まさに散歩日和。でも、この年寄り、ちーとも、その気になれず、終日家の中。

はぁ~、ため息またひとつ~。

晴天でも年寄りの心は晴れず。傍で思うより、年寄りの心は、ずーっと、ずーっと繊細で複雑なのじゃ。

でもね、いいの。明日はまた図書館に行くから、イヤでも歩きますのよ。

痛みもなく普通に歩けることがどれだけ素晴らしいことなのか、ほんと、今になってしみじみつくづく、はぁ~。

今日の午後、姉に電話がありましてね。姉の中学の時からの親友で、現在「サ高住」に入所している人ですが、今「車椅子」を使っていると言う。

病気のため、足元おぼつかず、歩行が不自由。なのに、高いところにあるものを取ろうとして転んだらしい。

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姉は言う「車椅子は今回が初めてじゃないのよ。以前も転んで車椅子使ってたわよ。あの人は自分の身体のことが、まだよくわかっていないの。まだ、何でもできると思っているの、だからつい無理して転ぶのよ」

まだわかっていないと言ったって、もうその病気になってから20年以上ですぜ。

病気と加齢の同時進行ですから、傍目には、身体の(かなり)不自由なお年寄り、そう映ると思いますがね。

しかーし、本人はぜーんぜんそう思っていない。今は、サ高住暮らしではあるけれど、自分はまだ若く、周りは年寄りばかり。

そう考えられる人なのですわ。だから明るい、というより元々明るい人だからそう考えられるのか? で、前向きである。

自分の身体のことわかっていない? いいいじゃないの、偉いじゃないの。

気は持ちよう、と言ったって、治癒のない難病ですぞ。

私ならめげちゃうよ、すねちゃうよ、ひねちゃうよ、よたっちゃうぞ、ぐれちゃうぞ、やさぐれちゃうぜ。

姉は今でも言います。「あんなに元気だったのに、なんであの人が、なんでこんなことに」

病気って、寿命って、なんで、なんで、どうして、どうして、あの人が、私が、この子が、あの子が、不公平だ、理不尽だ、神も仏もありゃしないのだ。

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