昨日は買い物に行ったわけだけれど、実は買い物が目的で出かけたのではなかった。
昨年、脊椎のコルセットを作ったので、その「装具」の還付金の手続きをしに役所に行く、それが第一目的だったのだ。そのことを完全に忘れていた。
完全に記憶から抜け落ちる、最近はそれがかなり頻繁に起こるようになった。
そんな時は、それなりに焦りもするが、大丈夫、大丈夫、これは一時的なもの、後で必ず思い出せる、そう自分に言い聞かせるのだ。
そして、ほとんどのことは思い出せるし、問題ないのだった。
ほんとか?
うーん、多分。 覚えてない、完全に忘れている、は無いと一緒だから、それでいいのだ、それは問題とならないのだ。
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で、役所で応対してくれたのは30前後と思しき感じのいい女性だった。この人が手続きをしてくれるなら安心だ、と思った。
そうしましたら、あれ、途中で交代したではありませんか、で、次に現れたのは40代? どことなく暗い? 不機嫌? そうな女性です。
と同時に何となく質問しにくい雰囲気が漂っております。マスクしてても、顔の上半分からでもそれがわかる。
どこがどうというわけではないけれど、不親切というのでもないけれど、それ以上でもそれ以下でもない素っ気なさ……まぁ、それでいいのですけど……。
そして私は申請用紙に必要事項を書き入れていきます、スムーズです、と思ったら手が止まった。
うーん、「装具」ね、「装」は漢字で、知ってるわよ、装うでしょ、衣装でしょ、書けるわよ……が、忘れた、どうにも思い出せない、全部でなく「士」の部分を。
で、恥ずかしながら彼女に訊きました。
すると彼女、ニコリともせず「武士の士です」
なんか、ちょっとおっかないんですけど。役所ですから笑顔のサービスなんか期待しちゃいませんが……。
で、なんか一刻も早くこの人とお別れしたい、そんな気分にさせられましたです。
表情って、マスクしてても顔半分でもよくわかるものですね、本人が思う以上に雄弁です。
「人の振り見てー」自分も気を付けよう、元・自称マスク評論家はそう思った次第です。
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