姉は今日も1歩も外へ出ず。不本意ながら私も今日は家の中、しかし姉はこんな生活を20年。
うーん、私にはいまだに理解できない、信じられない、そこまで家から出ないって。
なんで? どうして? 出たくない? 他に理由が? その辺はどうなのだろうか?
今夜はまたまた「カニカマ」を彩りに、ダイコンサラダを作ってみました、それにブロッコリーを添えて。
カニカマ・カニカマ・カニカマ、今日もカニカマ、明日もカニカマ、これじゃ年がら年中、カニカマ・カニカマ。
そして私は見てしまった。
カニカマは肉を食べない姉の数少ないたんぱく源でもある。そう疑わない姉はおやつにもカニカマを食べていたのだった。
厚揚げ、がんも、高野豆腐、冬の間はよく食べたものじゃった。近頃はさすがに飽きてきた。なので今日は冷奴、それと生協の冷食「鯵の南蛮漬け」。
もぐもぐ黙々、会話もなく、さっさと食べ終える年寄りの夕げであった。
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どこで見たのか夫婦円満の秘訣のひとつに夫婦揃って家にいる時は、夫(妻)の姿が見えない、目に入らないのがいい。でも、気配は感じる、それがいいらしい。
気配は大事、だって、それは、息してる、ってことだから。
家にいる、それがウザい? まぁ、それもありましょうが、でも家にいるのに、気配がない、これは、ちょっと焦りますですよ。
……息してる?
確かめに行ってピンピンしてたら? バカバカしい。
でも、ひょっとして、その逆は……。
だから気配はあったほうが安心だ。
うちの場合は夫婦ではないけれど、朝、目覚めたら私は2階に籠り、姉は1階に籠る。
基本、顔を合わせるのは夕飯の時だけである。
それ以外、用事でもない限り、ほとんど話もしない。
けれど気配はいつもある、下から聞こえるテレビの音、姉の独り言、咳、等々。
夕飯の支度をしている時は、姉はテレビを視ながら独り言、私は料理をしながら独り言。
2人の会話はないけれど、お互いの独り言は尽きないのだった。
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