ああ、料理

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ー野菜も好き嫌いがー

「痛くても、歩かにゃ、いかんのよ」金田正一

暑かったけれど散歩に出た。汗をかくのも気持ちいいものだ。

姉は今月に入ってからも、1度も外に出ていない。

うーん、なのでありますが……。

夕方になると、すぐ近くの若い夫婦の家の庭ではバーベキューが始まったようだ。笑い声が聞こえる、楽しそう、いいわね。

それに比べて、この家は……。

今夜、何にする? どんなものが食べたい? 

うーん、……なーんにも思いつかない、食べたいものがない。

だったら無理して食べることない。

空腹は最高のスパイス、お腹がモーレツに空いたら何を食べても美味しいはずだ。

そして今日はいつにもまして、この料理番、料理する気ゼロ、どこまで行ってもゼロ。

今では料理が仕事になって、それが苦痛だ苦行だ苦役だ、料理をするくらいなら家出したいくらいだ、そんな気分の日だ。

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仕事に行ってた頃、休みの日に料理するあの楽しさはどこに行ってしまったのか?

人のために、相手の好みを考えて料理することが、これほど辛いことだとは。

毎日、料理する世の主婦は、なんて偉いのでしょうか、マジでそう思う。

というわけで、今夜は火も使わず、姉の希望でキュウリの酢の物、そして手間いらずの冷や奴、そして生協の冷食「野沢菜とシラスのチャーハン」。

とりあえず、お腹はいっぱいになったが、心の満足感がないのか、姉は食後にまたまたお菓子を、私はアイスを食べたのだった。

加齢して、栄養なしの圧倒的たんぱく質不足と、驚異の運動不足でフレイルになった姉。

こんなことではいけない、とは思うものの、厚揚げ、がんも、納豆、豆腐、高野豆腐、カニカマ、竹輪、そして卵。

たんぱく質は回る回るよグルグルと。

冷食の魚だってあるのよ。こちらも毎度おなじみの、お魚、味付けでグルグルグルグル、はぁ~、生きて行くって大変ですね。

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