今日は暑かった、料理する気まるでなし。姉の同意も得たので、夜は冷やし中華に。
はぁ、でも、めんどくせ。とはいえ簡単に包丁を研ぐ、その研いだばかりの包丁で、右手小指をザックリ、血がすごい勢いで流れ出す。
やる気がないと、こういうことになる、以前もそうだった、学習しない年寄りだ。バンドエイドを何重にもグルグル重ね巻き、あーあ。
それでも何とか麺の上にのせる具を用意し、あとは麺を茹でるだけ。
ここで冷蔵庫から良く冷えた缶ビーを取り出し、プルトップをプシュッ。一応、グラスに注いでグビグビ、ううううううんまーい。
ふぅ、仕事してなくても暑い日のこれはやめられませんな。で、ちょっと生き返る。
しかし食事を終えると、途端に怠く、瞼重くなる、はぁ~、しんど。
姉と私では、知人、友人、親友がいなくなってしまった理由は大いに違う。が、結果は同じ、誰もいなくなった、そういうこと。
姉が外に出ない、とはいっても、何が何でも外に出たくない、人と会いたくない、そういうわけではないのです。
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姉は言います。
たまには外食したいね、たまにはどこか遊びに行きたいね、都心に出て買い物したいね。
私はそのたびに、のらりくらり言葉を濁し、返事もうやむや曖昧のままに。
意地悪でしょうか?
そうかもしれません。でも、勿論、出かけたことだって、あります。
でもね、まぁ、色々と……だからといって姉を置いて、私1人で出かけるのは、気が咎めます、だから私も出かけない。
ああ、たまには1人になりたい、1人でで出かけたい。姉も、1人で出かけてくれればいいのです。
最近では、せいぜい図書館に行く日だけが、唯一、私が大っぴらに1人で出かけられる、大いなる解放感に浸れる貴重な1日でもあるのです。
また、本を借りて帰れば姉も喜んでくれます。
姉は、フレイルのため1人では電車にも乗れない、どこにも行けないとはいっても、決して体力的に無理というわけではありません。
歩けます、目も見えます、右耳が悪いとはいえ聞こえます、両手も使えます。
姉を見ていると、行動に移す気力が萎え、何事に対しても自信を失くしてしまったように思えてなりません。
フレイルは肉体的、体力的、筋肉が衰えるだけではありません、感情も一緒に衰えていくのです、それが怖い。
肉体・筋肉強化も大事ですが、同時に感情はいつまでも柔軟に瑞々しくありたいものです。
『人は「感情」から老化する』2006年、ちょっと古いですが、今、売れっ子の和田秀樹氏の著書です。
当時、私も購入した覚えありますが、本はどこへやら、中身もすっかり忘れました。
そして私もすっかり歳をとりました。ですから、今の方が、そのタイトルが、その意味が身に沁みる、理解できる、そんな気がしますです、はい。
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