おばさんは作っても上がらない・メイクアップ

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住宅街を駅へと向かう。角を曲がったところで、おっとと、ちょうど家から出てきたご近所さんとぶつかりそうになった。「あっ、すみません」ぼんやり歩いていた私が悪い。

ご近所さんといっても付き合いがないので挨拶もなし。シニア奥さんは急いでいるらしく何事もなかったようにさっさと私とは反対方向へ。

一瞬の出会いと別れでありましたが、別人か? と思えるほどのご近所さんの化粧した顔とその出で立ちに(おおお)何度も振り返ってしまった。

 

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歳をとってくると化粧しても「化粧」の「しがい」がない。メイクしたところで……なんかね、全然アップしないのよね、しないより、マシ? まぁ、することによって多少は気分も上がる、かな……まぁ、その程度。

そんなこんなで今や化粧は人さまにお見苦しいものをお見せしないため、出先で鏡を見たときの落ちこみを少しでも和らげるため、そんな感じ、かしら。

若い子がスッピンから化粧を始めて、ジャジャーン、「変身!」なんて動画があるけれど、そのテクニックと出来上がった顔の「化けっぷり」「別人ぶり」におばさんは素直に驚き感心してしまう。

おばさんが真似をすれば「年増の厚化粧」だの「妖怪」だの「キモイ」だの言われそうだ、きっと言われる。

「年増の厚化粧?」どこがいけないのよ? カラスの勝手、誰にも迷惑かけていないでしょうが、見たくなけりゃ見なけりゃいいのよ、そう言うアンタはなんなのよ。

 

高校生の娘の父母会に出席した知人女性(当時50手前)。その日のために彼女はダイエットに励み、当日は念入りに化粧をした。久しぶりに会う同年代の女性からは、「わぁー痩せたねー、変わったー、奇麗になったー」と、すこぶる評判がいい。努力の甲斐あった、努力が実った、と彼女はとても喜んだ。

しかし、娘が帰宅して彼女に言った。「お母さん、塗りすぎだよ、白すぎ(ファンデーション)、友達みんな言ってたよ。私、恥ずかしかった」

この娘の言葉に彼女の喜びと幸福感は一気にしぼんでしまったらしい。この年頃の娘は辛辣な批評家だ。

化粧しなけりゃただの婆、化粧したところで……スッピン? と努力は報われず効果のほどは、はなはだ疑問、無きに等しい。で、ちょっと頑張れば「厚化粧」「お化け」、おばさんはつらいよ。

 

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