寒いけど晴天、日差し強し。だから、ボロ日傘をさして駅へ向かった。
途中、ボランティアで知り合った、今は、おひとり A 様と、ずーと? おひとり B 様、2人の70代が B 様宅の庭で立ち話をしていた。
こんにちは、と声をかけると、2人は即座に手を振って「お元気ー、いってらっしゃい」と元気に挨拶を返してくれた。
で、また歩く。向こうから犬を連れておじさんがやってくる。あれは、多分、私より一つ年上だという、あんたの「ジイサン」だ。私は親しみを込め数メートル手前から笑顔で会釈し「こんにちは」と言う。
でも、「ジイサン」……怪訝な顔しちゃってさ、わからないのよ、私が。ちょっとちょっとどうなってるわけ。私、10日ほど前、お宅にお伺いしましたでしょ。で、その時、玄関先であなたともちょっとばかしお話ししましたわよ。その1週間前にもお会いしてますわよ。
なんでわからないのかしら? 日傘のせい? さっきの70代オババなんて2人とも即反応してくれたわよ。
まぁ、いいけどね、その方が気楽ってこともあるけどね。眉毛がなくてもスッピンでもマスクかけてても「大丈夫よ、わかるから」
……でもね、わかってほしくないときもあるのよ。でも同性は見逃さないわよ、容赦ないわよ、眉毛が無いくらいでは。
でも、男の人はわからないんだな。でも、知らない、わからない、その方が幸せってこともあるわよね。♪ あ~なたの素顔など 知り~たくないの ♪ ♪ 死ぬまでだまして~ほしかった~ ♪
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どこかで書いたと思うけれど、昔々、私の父が近所の奥さんに挨拶されたけど、誰だかわからなくて、女の人は化粧したのとしないのでは変わりすぎて、誰だかわからないな、と妙な感心をしておりましたが、昭和の主婦の薄化粧で、そうなんですから、まぁ、カワイイと言っちゃカワイイですかね。
まぁ、それなら笑って済ませますけれど、でもね、もうこの歳になりますとね、別の心配だって出てきますわよ。大丈夫かしら? あんたの「ジイサン」。
私よりひとつ年上でしょ、たったひとつ違いなのよ、しっかりしてちょうだいよね。ウッカリさんの前では、自称46歳? うん? 43でしたっけ? の私ですけれど、他人事じゃありませんよ。
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