「飴おばさん」になっていた

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たい焼きより、薄皮塩豆大福が好き

 

今日は涼しい、時おり雨なんか降っちゃったりして、秋―――ですね。これから肌寒くなってくると渋茶と和菓子の餡子物、最高ですね。で、出かける時はバッグの中に飴が入っているが好ましい。

あーあ、これがおばさんの秋か、おばさんの秋は全然ロマンチックじゃない……秋だけじゃないが。

バイト、バイト、夜のバイトを探す同僚は、選択肢がないと言っている。そりゃそうだろう、だったら短時間で高収入? いっその事キャバクラなんてどうでしょう? なんて選択肢はないしね、どうすればいいのかな……。

……そうだ、飴をあげよう。おばさんはバッグから飴の袋を取り出し彼女に数個手渡す。

「あ、コ〇ダ珈琲の飴じゃありませんか」と彼女言う、反応がいい。そうよ、今日はコーヒー飴よ、コーヒー飴と言ったってそんじょそこらのコーヒー飴とは違うのよ、出自は由緒正しきコ〇ダ家なのよ。

コ〇ダ珈琲店には行ったことがない、コーヒーもブラックでは飲めない味も分からない全然コーヒー通でないおばさんだが、コーヒー味は好きなのだ。彼女がコーヒー好きかどうかは知らないが、でも、気持ち、気持ち、おばさんのほんの気持ち、とっておいて。素直な彼女は素直に礼を言い、笑顔で受け取る。

その前は濃厚塩ミルク味でしょ、で、その前は干乾び気味の体にしょっぱい、すっぱいが超うんまい梅味、レモン味といった具合に、この夏は水分、塩分、飴気分で乗り切ったのであった? で、彼女はいつもそれらの飴を試食させられるが、優しく思いやりのある彼女はいつも「おいしい」と言ってくれる。

 

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バッグに飴を入れるようになったら、それはオバサンの印。私より若い彼女は、そう思っているかもしれない、私が彼女の年頃にそう思っていたように。

若い時は間食の習慣が全くなかった。甘いものを食べたいと思うこともほとんどなかった、それもよりによって「飴」なんて、ババクサ、であった。でも歳とともに親しき人もいなくなり、外食、外飲み無くなって、今やすっかりぼっち内食、ぼっち間食、ぼっち家飲みとなった加齢暮らし。

出かける時も1人なら帰る時も1人、そんなおばさんに「飴」は自己主張もせずすんなりバッグの中に納まって、いついかなる時も優しく甘く寄り添ってくれるのだった? 

 

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