夕方、整形外科へ。ここは今日も明日も通常通り、祭日だってやっている。先生は、お昼休みもとらない、朝から晩まで働き詰めだ。
それは世のため人のため、ワーカホリックの先生自身のため? はたまた金食い虫の奥さんでもいるのかどうかは知らないが、いつでも開いている、それは患者にとってありがたいことではある。
で、例のレントゲン写真を見ながら、
「ここがいつまでもつかねー」と先生が言う。
聞きたくないである。
ここというのは、例の股関節ではない別のところの骨なのである。
あーあ、やんなっちゃうよ、あっちもこっちも、私の骨は。
あんなに健康自慢だったのに、それは60代に入ってから、完全にひっくり返った。
それも生活習慣病のようにある程度、自分次第でどうにかというような、そういう類ではないのだった。
今回の骨のこともそうだ、まさか、骨にくるとはね。
暮れも暮れ、今年もあと少し、何か明るい話がいいけれど、今の私の狭い狭い周囲をグルッと見渡しても、そんな話はありません。
昨日のラララ~の気分がしぼんでしまった。
だったら、宝くじがあるでないか?
そんなもの、買ってもいないのだった、そうでした。
師走の寒さが沁みる、骨身に沁みる、早く帰ろう、年寄りには寄るところもありゃせんのだった。
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帰宅して、出かける前に用意しておいた「おでん」を食す。飲み物は白湯、最近は、といってもたった5日目だけれど缶ビーも缶酎も断っているのだ。
老体に、この気温で冷えた飲み物、食事しながらのグビグビは胃の負担になってきた。
いずれにしても加齢のせい、だから無茶するな、体がそう訴えるのですわね。
呑まないものだから、食べ終えるの速いこと速いこと。で、食後、お菓子など、ついつい食べてしまいしてね。
でも、体重、増えるのまずいんです。もろ関節に負担がかかりますから。
先生にも「体重管理はとても大事」そう言われてますしね。
アルコールもお菓子もこの際、バシッ、ピタッとやめたらいいのよ。
でもね、それじゃーね、この年寄り、なーんも愉しみないのよ。
なーんも愉しみがない……。
それで思い出しましたよ、以前に書いたかもしれないけど、前の職場で30代・コレステロール高め新婚男子の言ったことを。
「酒も煙草も賭け事もやらないし、テレビも観ないし、趣味もないし、愉しみって言ったら甘いもの食べるくらいしかないんです」
30代でそんなことでどうする、大丈夫か、真面目もいい加減にしろ、真面目過ぎて、歳とってから、おかしなことに……。
年寄りはそう心配したものだが、今の私がそうなのよ、なーんもないのね、うーん、なんか考えよう。
まぁ、この歳ですから、おかしな道に、おかしなことに、おかしなものに、そんな心配はないでしょうけど……でも、それもつまらないかも……。
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