昨日は病院。
なに科であろうと病院なんて行きたくない、薬なんてのみたくない、ましてや手術なんて……。
先生に、痛みが強まったと言ったら、それは私のせいだと言う。先生の言うことを聞かず守らず「無茶」したからだ、と。
はぁー、無茶? この私が、あり得ないでしょう、そんな元気ありませんから、私をいくつだと思っているんですか。
「骨頭壊死」、私の場合、骨頭だけでなく、その受け皿である寛骨臼も壊死? それも両脚だ。
「壊死」、聞くだけで恐ろしい、整形外科に行く前に私が一番恐れていた診断でありました。
ですから、あのレントゲン写真を見てからというもの、生きる希望も夢もなくなりました、死ぬことばかり考えるようになりました、鬱病になりそうです。
そう私が訴えますと、先生、笑ってます。
「遊ぶことばかり考えているから、遊べなくなるからそう思うんでしょ」、「最後は手術で股関節、全取っ替えもある」
……医者にとっては、私など、
どうせ大勢いる患者の1人に過ぎないでしょう。
だからと言って、いつもいつもそう簡単に、
「全取っ替え」「ぜんとっかえ」って言うな。
あたしゃ、「もの」じゃないのだ。
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あーあ、誰も分かってくれない、ぼっち年寄りのこの索漠ばくばく、そして不安な胸の裡を。
最近は笑うこともなくなりました、そして泣くことも、でも、怒りんぼになりました、また悲観的にもなって、頭と心が混乱状態です。
ところが……先生の笑いにつられ、私も少し笑ってしまったじゃありませんか。
すると診察室を出るときには、なんだか気持ちが少し明るく軽くなったように感じました。
泣いても怒っても、どこの病院に行っても、私の股関節のこの事実、現実は変わりようがありません。
だったら、患者の質問を拒むかのような気難しそうな医師より、笑い飛ばしてくれるこの先生の方がいいのかもしれない、そう思うことにしました。
笑うって大事だ、今の私にはそれが必要だ。
所かまわず、ひとり言を言い、ひとり笑う。ちょっと怖いものがありますが、でも、意識して口角を上げる、そして笑う、それを心がけるといいかもしれません。
表情はもちろんのこと、きっと人相も良くなることでしょう。
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