「なーんか…」は大事だ / カワイゲのない患者(私)

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素直、無邪気、そんな頃もあった、かな。

なーんか……ヘン、なーんか……オカシイ、なーんか……アヤシイ、なーんか……イヤ、なーんか……ヤバソウ。

こうした「なーんか……」という感覚は大事だ。

これといった根拠はなくても、本能が動物的勘が「なーんか?……」と訴える。この感覚は自分の身を守るため生きて行くために必要不可欠なものでもあります。

これは高齢者を狙う詐欺に騙されないための大事な「なーんか」とも言えます。

でも、それが行き過ぎると、疑い深い人、理屈っぽい人、素直じゃない、可愛げのない人になります。

ほんとか? そうだ、なんでもかんでも過ぎたるはということだ。

で、そのカワイゲのない人は私です。

私が通っている整形外科なのですけどね、最近、なーんかね、なんと申しましょうか、そんな感じなのです、別に先生を信用してないわけじゃありませんよ。

ただね、なーんかね。

私としては藁にも縋る思いで訪ねた病院ですから、先生の仰ることは一言一句聞き漏らすものか、と全身を耳ダンボにして拝聴したものでした。

ですから私、先生の言ったこと、ものすごく、正確に覚えているんです。

ところが今はどうでしょう? 

なーんか、テキトーに聞き流しテキトーに相槌を打っているような。で、たまにピッピッピッと私の耳に警告音が、

(あれ、この前、言ったことと違うんじゃないの、おかしくない? 変なの……)

そして時々、他の患者さんが言ったことを私の話と勘違いしている時があります。

先生は毎日、何十人もの患者さんを相手にしていますから、それもありうることです。

ですから大人な私は否定や訂正なんてしません、話を合わせます。最近はそんなことが多くなりました。

「なーんか」は、それだけじゃありませんけどね。でも、常になーんか、なんかが、あるんです。

ですから、どうかな、この先は?……。

先生と話を合わせながらそんなことを考えている、全く、カワイゲのない患者です。

でも、まぁ、それも自分の身体のこと。何でもはい、はい、仰るとおりに、そうはいきません。

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