おばさん3人寄れば

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住まいから通りを挟んだ斜め向かいにアパートがある。そこに今日の午後4時頃救急車が到着した。救急搬送された人は1階の角部屋に住むシニア夫婦の夫のようだ。

付き合いがないので詳しいことは分からないけれど、この暑さだもの、熱中症なのか? 大したことが無ければいいけれど、と我が家の2階の窓から事の成り行きを見ていたら……。

 

シニアのご主人は速やかに救急搬送され、まぁ、とりあえず一安心。すると、待ってましたとばかりに、おばさん1、おばさん2、おばさん3と3人のシニア女性が登場。

おばさん1はアパートの大家さん、アパートの右隣に住んでいるので在宅していれば当然、何事か? と顔を出すことでしょう。

おばさん2は同じアパートの住人、救急車を呼んだ夫婦の部屋と対角線上の2階角部屋に住むひとり者シニア女性。

おばさん3はアパートの左隣で時代から取り残されたようなタバコ屋兼、菓子屋? 乾物屋? の店主。

 

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夫が救急搬送され1人残されたシニア妻を囲み、同年代のおばさん3人の話は淀みなく続きます。

内容は聞き取れませんが「(困ったことがあったら)? 何でも言ってよね」、と大家さんの声。
それは多分、シニア妻に向かって発せられたものだと思われますが、最近では、年寄りにはアパートを貸さない、という大家さんが多いと聞くなかで、「大家と言えば親も同然店子と言えば子も同然」を地で行くような人情家大家さん。

 

面倒なことに巻き込まれたくないばかりに、見ざる聞かざる言わざるを決め込む人が多いというのに、特別親しい間柄とも思えないのに、お隣さんが一大事、となれば理屈より体が動いてしまう、何かあればすぐに駆けつけてくれる頼もしい隣人たち。

この暑さもなんのその、おばさんたちの話は続きます。そのうち、どこで、どういう展開になったのかアハハアハハと大きな笑い声までが聞こえてきました。

 

箸が転んでもおかしい年ごろはとっくに過ぎたはずなのに、ましてや人が救急車で運ばれたというのに、この屈託のない大きな笑い声はなんなのでしょうか? 

 

……とは思うものの、頼もしいな、逞しいな、歳をとってもこんな隣人に囲まれていればずいぶん心強いことだな、と肝っ玉母さん風でっぷり体躯の店主、カリカリ痩せたアパートの住人、小柄だが声はやたら大きい大家さんを想像し、暖かいけど暑苦しくはない気持ちになったシニアおばはんでした。

 

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