加齢、高齢、耳にタコ

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星に願いを

 

驚き桃の木山椒の木、「あきれ夫人」は「呆れた」を通り越し、凡人の想定外をはるかに超えたそこのけ底抜け天下無敵の58歳。能天気にもほどがある? でも、これが元気、の秘訣なのかしら? あの写真の笑顔を見たら、つい、こちらも笑ってしまったよ。

 

朝、今日も、無事、目が覚めた、生きていた、体の具合はどうじゃろか? 咳も熱もなし、他も、特別、不具合はなし。とは言ってもこの歳だもの、毎日、どこかしら多少の不具合はある。

それもこれも加齢のせい、歳のせいにしとけば、こんなものかしら。小さなことにいちいち動揺していては年寄りなんてやってられないのよ。ババアになったら身も心もしなやかに強く保っていないとね、ましてや、頼れる人がいない年寄りは尚更のこと。

でも、「加齢のせい」、その加齢が死につながる、それが今回のコロナだわよ。毎日毎日朝から晩まで「高齢者、高齢者」と連呼され、死亡者の年齢を目にするたびに、ああ、加齢は辛いよ、高齢者にはなりたくないよ、マジで。

気付かぬうちにあっという間に感染し、まさかまさかの想定外、こんなに呆気なく、こんな形で命を落とすことになるなんて、本人はもちろんのこと周囲の人間も誰しも想像だにできなかっただろうに。

 

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ほんと、人生、どこでどうなっちゃうか分からない。年寄りとしてはやはり出かけないに限る、それが世のため自分のため。もし、感染したと思ったら家で寝ていろ、辛いね、心細いよ、で、その後はどうなるの? 苦しいー? それが怖いでござる。

 

この3連休はテレビのコロナ関連ニュースから目が離せなくなった。欧米の医療従事者の激務、奮闘を見せられたら、家こもりは退屈だ、なんて言っている自分が恥ずかしくなった。
これは何も欧米だけの話ではない、これから日本だって同じ道をたどるのだと思う、そうでないことを祈りたいけど、いくら能天気でもこのままで済むとは到底思えない。
また、下火になったと思ったら今度はコロナが世界のどこかで変異し舞い戻ってきて、またまた……そんなシナリオだって現実的だ。

これじゃ眉間のシワは消えないよ、おちおち歳もとっていられないよ。こうして人生の年輪はシワの数に反映されていくのだった。ああ、嫌だ、でも、命あっての物種、生きてるだけで丸儲け? なのか。

 

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