街に人が出てきましたよ、若者に交じってシニア層も、「大丈夫ですかー? その歳で」……でも、それはコダマとなって自分に返ってきた。
おっさん、おばさん、年寄りグループ、歳が近いものだから、将来の自分の姿でもあるものだから、どうしても目が行く。で、思う。
年寄りは1人でいるよりも、グループになると、より、年寄りということが強調されるのだな。
たとえその中で、「私が1番若いのよ」なんて思っていても、群れになると、年齢がごちゃ混ぜ平均化され、年寄りの十把一絡げ、誰も彼も似たり寄ったり、ぱっと見、他の婆さんと同じような歳に見えてしまうのだ。
で、グループになると声がデカくなる、赤信号みんなで渡ればと、態度もデカくなる、図々しくなる、だから、より年寄りということが悪目立ちする、そんな気がする。
いやね、ああはなりたくない、歳はとりたくないものだ、なんて思っていたら、あら、いやだ、それは他人事でなく、あらら、私のことかしら、になってきたから笑えない。
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昔々、まだ50手前のおばさんだったころ(当時、自分じゃ、おばさんだなんて、小指の先ほども、露ほども思っちゃおりませんでしたが)60手前のおばさんとある居酒屋に入りました。
店は空いていて、私たちおばさん2人と、若いあんちゃんにーちゃん3人のグループだけ。しばらくして、60代くらいの女性3名のグループが入店しテーブルに着いた。
すると、若いあんちゃんの1人が、「景色が悪いんだよー」と、でかい声でのたまうではありませんか。
私と年上友人、お互い顔を見合わせ……絶句、沈黙。60代おばさんグループもシーーーン。
その後どういう展開になったのかよく覚えておりませんが、覚えていないということは、何事もなかったように、3組の客は、老いも若きも、せっかく来たんだから、悔いなきよう大いに飲み食いし、何事もなく、皆さんそれなりに満足して、無事、帰宅したのでしょう。
そりゃそうよ、オバサンだもん、そんなガキの遠吠えなどに動じているようではオバサンは勤まりゃしません。
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