血か、それとも性分か

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蛙の子は蛙、猿の子は猿、トンビが鷹(トンビに失礼じゃないか)、まっ、色々あらーな


同じ両親から産まれても、その子供たちは顔も似ていなければ体型も違い、性格に至っては、親も???の「いったい、誰に似たのかしら?」と、かって私の母は私のきょうだいの1人を指し、よくそう言っておりました。

しかし、今思えばこの母にしてこの子、よく似ておりますです。そして私はといえば文句の多い、洗濯好き、これも母の血を受け継いだのでしょう。

ずっと前、年の離れた、まだ30を過ぎたばかり、離婚したばかり、でも彼氏は2人目という友人に(1人目の男は別れた直後からストーカーになった。付き合っていた当時から、かなり変だった)、

「誰と付き合おうと大きなお世話でしょうが、老婆心ながら一言、もう少し、『普通』というか『まとも』というか、そんな人を探してはいかがでしょうか」

こんなことを言いましたところ、素直な彼女は「よーく、わかってます、妹にも言われました。『この世に男は星の数ほどいるというのに、よりによってなんでそう訳ありな男とばかり付き合うのか』って」

妹さん、しっかりしてるじゃないか。「そうなんです、妹の人生設計はもうできあがっていてその通りに生きていく子なんです」

「わかっているんです。でも、でも、私にはできないんですーーー。『血』ですから」

はぁ、「血」ですか? ビックリしたな、もう。マジっすか? いったい、どんな血が流れているんじゃ、親が、ご先祖様が聞いたら唖然茫然しちゃうじゃないか。

で、その彼女、それからしばらくして高校の先輩で大手電機メーカー勤務の男と結婚、これで落ち着くかと思ったら、夫のことは「好きじゃない」そうだ。

 

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それもこれも「血」ですから、どうしょうもないんです。「血」は今でいう「 D N A 」になるのか、確かに、こりゃ、どうしようもありませんわな。文句があるなら親に言っとくれ。しかし、言われた親だって、それは親のせい、血のせい、いつまでも親のせいにするな、やっていられませんわよ。

で、性分は後天的なものか? でも、これもね、変えられないよ。過去と他人は変えられない、というけれど、自分だって変えられないのよ。簡単に自分を変えられないから悩むのよ、苦労するのよ、「血」に「性分」に振り回されるのよ。

しかしですね、「血のせいだ」なんて言えるのは血気盛んな若い証拠か。血の気の失せたジジババになると、振り回される体力もないしね、しかし、三つ子の魂百までは健在で、それも欠点ばかりが巨大化して、今じゃ、アンタッチャブル・ジジババに。たとえ文句は多くても、そんなババアに私はなりたくないのだ。

 

親の心子知らず。若い時は親の考えや思いなど興味も関心もなかったけれど、最近は、あの時、あの頃、あの歳の頃、今の私の歳の頃、70代、80代、父は、母は、何を思い、何を考え、どういう気持ちでいたのだろうか、そんなことをよく考えるようになった。これも血か、性分か、というより、歳のせいか。

 

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