加齢とともに瞼の肉も去りぬ

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アイメーク命 そんな時代もあったとな

 

体重が1年で4キロほど増えたと書いたことがある。で、今はどうなったかというと増減まるでなし、止まった、そんな感じ。

ところが体重に関係なく、いつの頃からか上瞼の脂肪が減り続け、今では、無くなってしまった、そんな感じ。それは寝不足であろうとなかろうと疲れようと疲れまいとに関わらず。

 

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今は昔、私20代後半、後輩20代前半、先輩30代の初め、で、後輩が言う。瞼の脂肪が気になる、腫れぼったい目(瞼)がイヤだ、と。

先輩が言う。大丈夫、歳をとると脂肪がとれていくの、私も以前はそう思っていたんだから、でも、ほら、今じゃこうよ、と大きく美しい? 目をパチクリするのだった。

ふむふむ、そうなのか、と当時、彫りの深いバタ臭い大人顔、大人の女に憧れていた私はそんなことならばと加齢に期待した。美への探求、追及、興味は30過ぎても衰えなかったがバタ臭い顔への憧れは加齢とともにどうでもよくなった。

あれから数十年、加齢は順調に進みに進み加速度を増し、美もバタ臭い顔も今や幻となった。大人顔は老人顔となり、彫りの深い? 瞼、目元は加齢そのものとなった。熟成なしの歳とっただけの女はこうして老婆となった。

ショックー! しかーし、そんなことで凹む時代も過ぎたのであった。こうしてああして加齢して、そんなこんなもよっこらどっこい乗り越えて、そうして今日もめげずに逞しく、図太く明るく自分の加齢顔に向き合うのであるー。

 

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