例年であれば忘年会、宴もたけなわ１２月半ば、ですが今年は寂しいもんです。自分に関しちゃ忘年会なんて今では全くの他人事、だからコロナもへったくれもありませんがね。
で、いつもの帰り道、居酒屋の呼び込み、カラオケ店のティッシュ配りのオニイサン達が道行く人にしきりに声をかけております。コロナ禍とはいえ１２月、今やらんでいつやるの？ ということで寒い中ご苦労さんだわね。
でも、足止める人……いないのよね……あれだけ色々な人に声かけしているのにね……でね、でもね、……オババには声かけてくれないの、ティッシュも手渡してくれないのよ。
失礼しちゃうわ、「フン、悪かったわね、ババアで、年寄りをなめるなよ」嫌味のひとつも言いたくなるオババです。
でもさ、あのさ、アンタ達、わかっちゃいないわね、時には年寄りにも声をかけてみろ、って言うのよ。
年寄りの方がお金たくさん使ってくれるかもよ、で、気に入ればお馴染みさんになってくれかもよ。
だいたいだね、年寄りというものはだね、一度気に入れば、店の浮気はしないものなのよ。なーんてね、行く気もないのに偉そうにオニイサン達にちょっとアドバイスなんかしちゃうわけ、もちろん声には出さないわよ。
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でも、たまにいるんですね、ティッシュ配りのオニイサン、早く配り終えてとっとと帰りたいのか遊びに行きたいのか、年寄りにもティッシュを手渡す若者が。
するとオババは若者を雇った人に成り代わり、心の中でこう言います。「ダメダメ、なんで年寄りになんか配るんだ、どこを見てるんだ、何考えてるんだ、経費の無駄だろうが、このボケ！」
少し前、カラオケ店でシニアのクラスター発生、ちょくちょくありましたね、うーーーん、ですね。
ティッシュ配りの若いオネエサン、オニイサンに、「ティッシュよこせ」と手を出す年寄り、そんな年寄りに私はなりたくない。
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