ガラケーからやっとこさっとこスマホに変えたオババです、仕方なしに。とは言ってもスマホは通勤の行き帰りに電車の中でちょっと見るだけ。それと万が一の緊急事態用、これだけ公衆電話がなくなっちゃうと、怖いわよ、連絡手段がないって。
しかし……緊急？ 連絡？ どこに電話するねん？ うーん、職場があるじゃん、連絡なしに行方不明、消息不明はまずいでしょ、いくらなんでも、この歳で、だからよ。
他には？ うーーーん、そう聞かれてもね、オババ困っちゃう。まぁ、いいじゃないの、持ってるだけで安心感を得られるならば。でもね、目がとても疲れるの、勿論、スマホ使用時はメガネかけてるわよ。
それでも目ショボショボしちゃってね、暮れに痛めた首までが痛み出してきちゃったりして、まるで年寄りよ。でも、まぁ、なんとかかんとかそこそこ操作にも慣れてきましたですよ。
で、初めてスマホを手にしたとき、うーん、よくわからん、もっとわかりやすい表示はないものか？ と思ったわ。
だったら、そういう年寄りアナタのために「６０代からの」「スマホ初心者のための」「ジジババのための」「こんなに簡単」「一目でわかる」「猿でもわかる」そんなスマホも設定もありまっせ、できまっせ。
に、うーーーん、心が揺れた、こともある。しかーーーし、大きなお世話だ、その手に乗るか。いつも言ってるでしょ、自分で年寄りだのバアサンだのオババだと言うのはいいの。
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しかしだよ、他人に年寄り扱いされるのはイヤなんだ、許せんのだ、冗談よし子さん、大きなお世話なのだ。だから、若者仕様と同じ端末で設定で、うーーーん、うーーーん、と唸りながら慣れていくしかないのだ。
バッカみたい、と自分で思わないこともないが、それがこの年寄りの生きる道、ほおっておいてちょうだいな。と、つまらないところに見栄を意地を張る可愛げのないババアでもある。
６０歳からのシニアに、 年寄り向けスマホは、簡単スマホで、松坂慶子６８歳、 大地真央６５歳、田中美佐子６１歳も使っている。
うそだー。松坂さんは？……だが。M . K と言えば、昔、美人の代名詞だった。勿論、今もお綺麗ですが、しかし……変わった……もう、大昔の話なのね、しみじみ。
と、感慨に浸っている場合ではないのだ、自分の現実を見よ！ で、最近、会うたびに「ライン（設定）どうした？」と私に訊くウッカリさん、私よりスマホ歴はずー――と長いはず、だが、私は見てしまった。
やだ、そのホーム画面、大きな絵文字ですぐわかる、簡単、年寄り向け、って、やつじゃん。やだ、それ、カッコ悪い！ 年寄りくさい。
しかし、そんなことに見栄を張らない時間をかけないウッカリさんはスゴイ、偉いともいえる？ のか？
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