ふと思った。最近、話をするご近所さんは70代がほとんどだ。それは偶然ではなく、ご近所は、私も含めて年寄りばかりということなのだ、納得。
今までよく一緒したウッカリサン、モウヒトリサンは60代。だから当たり前だけど、60代は、70代より、やはり若い、今になってそう思う。
先日の立ち話の相手は70代、ひとり暮らし。以前は、外に出るたびによく出会った人だ。
その彼女が言う。
昼間はまだいいけれど夜になって、これから先のことを考えると、怖くなる。夜中に目が覚めてそんなことを考え出したら、もう駄目、もう眠れない。
わかる、わかるわ、私もそうよ、70代でなくたって一緒よ、その気持ち、わかり過ぎるほどわかります。
夜が怖い、加齢が怖い、お金のこと、病気のこと、もっと歳をとったら……。
と、オバサン2人は夕暮れの中いつまでも、これらの恐怖、これからの恐怖を語り合うのだった。
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昨日の70代は、夜になると耳鳴りが激しく大きくなり、そのせいで毎晩、眠れない、それが辛い、だから夜は嫌なのよ、と言う。
医者に行き眠剤をのむようになったが、それでもよく眠れない、だから夜が長い、そして辛い、苦しい。
これからもこんなに辛い夜が続くならば、もう生きていたくない。何か簡単に ── そんな薬はありませんか?
そんなことを医者に訴えたらしい。
すると心療内科を? 紹介されたという。
言われるままに、そこへ行ったら、先ず最初に、認知症検査? を受けさせられたらしい。
(そうなの? それとも何か似て非なるもの?)
なに、これ? とは思ったけれど、今もまだその心療内科へ通っていると言う。
??? 聞いてる私は、何だか、よくわからない。けれど、そこへ行って気分が少しでもラクになるなら、それもいいじゃないか、どうせ暇なのだから。
で、この70代が言う。心療内科の待合室はいつもとても混んでいる、そして患者は若い人ばかり。
自分のような年寄りはいない、場違い、申し訳ないような気分になる。
老いも若きも、悩みは尽きず、眠れないのは年寄りばかりじゃない、息苦しくて生きづらい。
毎日、毎日、鉄道での人身事故は後を絶たず、またか? と慣れっこになってしまうのが怖い。
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