その髪型、ステキ!
会った途端、そう言われましたの、先日のランチで。
ホホホ、そうざましょ、個性爆発、似合っていますでしょ、この私に。今、この変化形を考えておりますの、乞うご期待。
最近、褒められること、ありませんから、もう、ここは素直にちょっとばかし喜んでもいいかしら。変化形にも気合いが入るというものです。
好きな色が、好きな服が似合うとは限らない。
髪も一緒で、好きな髪型、憧れの髪型が似合うとは限らない。
しかし、それも今は昔の話。
今は似合うとか憧れるとか言える立場、選べる立場にない。この老顔に、この自前の髪で、どうすりゃいいのよ?
歳とると、選択肢がどんどんなくなってきまして、何だかね、どうにもね、こんなはずじゃないのに……そんな感じでしょうか?
眉毛も薄く寂しいものになった、まつ毛は言うに及ばず、ああ、濃いまつ毛が、本数が欲しい。
しかし、目だけは、まだ、この歳にしてはパッチリなの(勝手に言っとくわ)。その視力はまごうことなき老人そのものだけれど。
ないもの数えてもしょうがない、あるもので、やりくりしましょ、知恵を絞って、そこは亀の甲より年の劫? 腕の見せ所。
でも、今やそんな情熱もすっかり薄れてしまいました。
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で、思ったのですけど、ランチで会話は弾んでも、お洒落の話とかは出ませんね、見事に全く。ふと、そんなことに気が付きましてね。
そうね、そうよね、確かに、これが年寄りというものかしら?
先日の会話の中身は、年金・病気・寿命・保険・老人ホーム・ディサービス・年上夫はこれからどうなる?
……こうして書き出すと、何だか暗くなっちゃいますね。
でも、まぁ、これがシビアな現実、こんなものでしょうか。でも、それを笑いながら話してるわけですから、まだ、余裕です。
こうしていられるうちが花かもしれません。
でもそれもあっという間です、だから今のうち、今のうちに、元気なうちに、「そのうち」は、ありませんから。
と、自分に言う。
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