空がどんより暗い。部屋の中もほの暗く、寝不足年寄りの頭はいつにもまして重い。
こんな日は、ぼーーーが似合う、ぼーーーだから考えられない、すると年寄りの心はざわつかない。
今朝は3時過ぎまで夢中で本を読んでしまった。読み終えたはいいがそれから眠れず。今度は本をスマホに持ち替えて、で、しばらくすると睡魔が。
やっと眠れたと思ったら1時間ほどで目が覚め、で、またスマホ、で、またウトウト、で、スマホ、朝までその繰り返し。
で、ふと思う。今頃、この空のどこか、私と同じように、ああ、眠れない、眠れない、と、枕もとの時計を眺め、悶々としている人がいるはずだ。
眠れないのは、眠れなくてつらいのは私だけじゃない。
そう考えると、なんだか心強いじゃないの、面白いじゃないの、楽しいじゃないの、嬉しいじゃないの、これぞ空想・妄想・不眠症の輪。
ぜーんぜん、心強くも面白くも楽しくもない、嬉しくなんてもっとない、そんな輪なんかに入りたくない、一緒にするな。
あっ、そう、まっ、いいわ。そんな人はこっちからお断りよ。
【スポンサーリンク】
寝不足でも仕事に行くことなくても、一応、定時には起きる几帳面な年寄りでもある?
で、朝食の用意をしたら今度はパソコンの前に座る。座っているとますます脚、腰、痛くなる。で、また横になり、今度は本とスマホに。
外は雨、1日中、そんなことをしていた。身体はなまり、目は疲れ、本、スマホ、パソコン、いずれの文字もぼやけてきて、焦点を合わせようとすると眉間にシワが寄っていることに気付く。
ああ、イヤだ、老眼鏡をかけてても、これですぜ。スマホ、パソコンは目が疲れる、目より身体を動かせ、使え、ですが、もう元には戻れない。
こんな時は窓の外を見よう。雨に濡れ一段と濃さを増した緑が目に優しい、“ 目が疲れた時は遠くの緑を見よう ” それを頑なに何十年と信じる年寄りであります。
カッパ着て犬を散歩させている人が見える。ああ、散歩したい、いいないいな、犬がいたら、いいな、でも、猫もいいな。
世話もできないくせに、そんなことをぼーっと思ったりして。雨だし寝不足だし、ぼーーーは仕方ないわよ。
で、昨日も雨だった? うーん? どうだったかな?
で、今日は何曜日? 何日?
……うーん、わからない、思いだせない。
で、昨夜は1時に消灯して、今朝は10時近くに起床した姉に夕飯の時、訊いてみた。今日は何曜日? 何日? でしょうか?
うーん、えーと、えーと、わからない、急に訊かれてもわからないわよ。
姉はともかく、こんなことでいいと思って、いる、はずはない、けど……。
【スポンサーリンク】