あの子も今では60代…ヒトゴトながら…もし、あの時ああしてタラレバ…

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20年も、あっという間でした…

今日、何となく昔の知り合いのことを思いだした。何たって、これだけ歳をとると、思い出の蓄えだけは山ほどあります。

で、ふと、あの子はどうしているかな? あの時、確か40歳になった、と言っていた。そして会社を辞め、まだ知り合って間もない彼氏と起業する、したのだった。

起業、そんな甘いものやおまへん。しかし彼女の決心は固く、すでに走り出していたものだから、もう誰にも止められない。

後は、何とか彼氏と頑張って……しかしね、未来は、相当厳しそう。と、すでにその時そう思っておりました。

実際、彼女の蓄えは目に見えて減りだし、彼氏に対する愚痴は増えていく。

うーん、先行き、雲行き、かなり怪しい、すでに危険信号点滅し、そんな感じでありました。

丁度、その頃、私は母親の入院、介護や引っ越しで、彼女との付き合いは切れてしまったけれど、その後も気になって今でもこうして時々思い出す。

思い出の中の私もまだ若く、彼女もまだ40歳になったばかり。あの子はあれからどうなっただろうか? 

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と思ったら、あれから、もう、20年? 驚き桃の木山椒の木であります。で、あの子はいくつになっただろうか?

あの子?……あの子はもう60過ぎて、あの子じゃないわ、すっかりシニアじゃないの、今頃、どこでどうしているかしら? 

心配なのは、あの後、スッテンテンになってしまったのではなかろうか? そんな気がしてなりません。

もし、あの時、会社を辞めなければ、もし、あの時、その彼氏と出会っていなければ、もし、違う人と出会っていたら、もし、独身を通していたら……。

今頃は退職金、年金の計算をし、蓄えだってあれから順調に増え、リタイアしたら、ああ、しよう、こうしよう、そんな夢も叶えられたはず……。 

今さら、そんなこと言ってもしょうがありませんがね、ましてやヒトゴト、ヒトはヒト、ヨソはヨソ。

例え失敗しても、やらないで後悔するよりいい? ですがね、そうは言っても、ヒトゴトながらもタラレバ、タラレバ、わかっちゃいるけど、あの時、もし、もし、違う選択をしていたら……。

例え、ヒトゴトであっても、ヒトゴトだからこそ、冷静に考えられる、それもある。

自分のこと? 勿論タラレバタラレバ、タラレバ大いにあれど、でも、もし44歳に戻れたら……。

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