母よ、やはりアナタは強かった。
暑さに負けた、軟弱・老姉妹は今日もどこへも出かけず朝からエアコン、それでもグンニャリ。
ピンポーン、誰か来た? 時刻は午後4時少し前。
すると階下から、姉の私を呼ぶ声が。
下に行くと、姉が、「隣の奥さんが来たようだから」、出てくれと言う。
お隣さんが家庭菜園で収穫したナスとキュウリを届けてくれたのだった。
なぜ、姉が出られなかったのかというと、姉はパジャマ姿だったからだ。
だからー、言わんこっちゃない。まだ午後4時前ですよ、病人じゃあるまいし。
午後3時。姉、いつものようにシャワーを使う。
そしてシャワーが済んだらパジャマに着替え、テレビの前、時刻はまだ4時前。
それからずーとその恰好、そして夕飯を摂り、数時間後に2階で就寝。
午後4時とはいえこの時季の外はまだまだ明るく、お日様ギラギラ。
ああ、それなのにもう寝間着?
午後4時、私は、まだ2階に、1階には姉しかおりません。
いくら訪問者のない家とはいえ、今日みたいなこともある。
ああ、それなのに、もうパジャマ、洗いざらしの、その顔、その頭髪で、「はーい」は、いくらなんでもまずいでしょ。
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また、その歳だもの、いつ、なんどき、救急車、それもあるかもしれません。
「救急車」そうなのです。
姉が午後3時にシャワーを使うようになったのは、「もし」のためだったのです。
夕飯を食べ終えた私はさっさとシャワーを使い、2階に。翌朝まで、1階に下りることはまずありません。
だから、その後、姉が浴室を使い、そこで転び、大怪我、フレイル姉は動けません。
そんなことが起きても、2階にいる私は気が付かない、寝てしまったかもしれません。
風呂場での、事故……姉はそれをとても恐れているのです。
宵っ張りだった姉も加齢には勝てません。
しかしですよ、ヒトはヒト、姉は姉、ではありますが、年寄りの午後4時のパジャマ。
それって、どうなのでしょうか?
母がその歳には、毎朝、薄化粧をし、病気でもないのに、午後4時から寝間着だなんて、ありえません。
もし、母が知ったら、怒るぞー、嘆くぞー。
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