凡そのことは、「いいわよ、テキトーで」「いいわね、テキトーで」、そういう姉妹、そういう家なのである、そこはラクなのである。
しかし、そうは言っても、誰しも、どこかしら、何かしら「こだわり」があって、テキトーは許せない、許さない、それもあるのだった。
傍から見れば、意味ない、くだらない、無駄と思っても、本人にとっては大真面目、大事なコト、モノなのであるから、それに関しては、お互い口を出してはならない。
それはわかっている、充分に。
とはいえ、お金に関しては、二言三言百言千言、言いたいことがある。
ちょっとー、そんなモノにお金を遣って、そのお金があれば、ああ、勿体ない、ああ、勿体ない。
しかし、そう思っても、自分のお金ではないのだから、決して、口に出してはいけない。
それも、わかっている。
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同じ親から産まれ、同じ環境で育ったはずなのに、どうして、これほどまでに価値観が違うのか、一緒に暮らすようになって改めてそう思う。
もし、それにお金を遣わずに、そのお金をずーと貯めていたら、今頃、家の1軒や2軒は建っていただろう。
そんなことを言う人がいるけれど、決してそうはならないのであーる。
きっと、また、違うモノ、コトに散財していたりするのである。
散財? そうでした、本人にとっては散財ではないのでありました。
人生には無駄も必要だ、無駄のない人生なんて……。
そうだ、そうだ、チマチマでなく、たまにはパーッと散財してみたいものです。
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