働いている人は、今、お盆休み、夏休みを取ってる人も多いのかな。
先日、ウッカリサンに出会ったら、今、息子たちが帰って来てる、と言っていた。
でも、今回は泊まらないで帰るから気が楽だ、とも言っていた。
「ウチは誰も帰って来ないし、帰るところも、ないねー」と、この老姉妹。
でも、たとえば、今、子供家族が帰ってきて、2泊も、3泊もしたら、老母としてどうよ? と姉に訊けば、
「あー、無理、無理、とても無理、できない」と姉が言う。
「うーん、無理だねー」と、この老妹も同意する。
子や孫の顔を見るのは楽しみだろうけど、たとえ、2-3日とはいえ、一緒に暮らすのは、考えただけで、もう、それだけで疲労困憊だ。
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また、帰るところがないというのも寂しいといえば寂しいことかもしれない。
が、もし親が生きていても、姉も私も、身体が思うように動かなくなった今、親の手伝い、手助けなど到底できない。
たとえ施設に入っていたところで、すぐ近くならいざ知らず、車もない今、電車を乗り換えて行くような場所ならば、訪ねていくことさえ、今のワタシタチにとって、かなり厳しい。
親も子も孫もなく、帰るところも帰ってくる人もない。
それでも、お盆ということで、見えないけれど親は帰って来て、すぐそばにいるのかもしれない。
こんなワタシタチを見てどう思うだろうか?
子もなく孫もおらず、傍からみれば、寂しい老姉妹に見えるかもしれない。
でも、ワタシタチは、これでよかったのかもね。
とはいえ、70代でも、お孫さんの面倒を毎日みている人もいるわけで、そういう人たちには頭が下がる。
ワタシタチ、ズボラ老姉妹には到底、できることではない。
そのかわり、この先、何かあっても、何があろうと、子や孫に頼ることはできない。
甥っ子や姪っ子はいるにはいるが、外国で暮らしていたり、日本にいても、今や、繋がりは時と共に薄ーく、細ーく、遠ーい存在だ。
となると最後に頼り合えるのは、この姉しか、この妹しか、いないということだ。
「しか」「いない」……ああ……心細い、不安だ、心配だ、大丈夫か?
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