ネズミと老姉 / いずれは、ひとり。または…

にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ

ネズミだって🐭だって…

夕飯の支度のため1階のキッチンへ。するとテレビの前に座っていた姉が立ち上がり、情けない顔をして、

「🐭ネズミ、ネズミがいるの」と言う。

えー、どこ? どこに?

「そこ、そこに」と姉がリビングのカーテンの下を指さす。

えー、やだー、と近づいてみれば、なーんだ、家の中でなく、外の縁側にネズミの死骸。

これは野良猫の置き土産でしょ、気持ち悪いけれど、何だかちょっと可愛い、そして笑える。

姉は、猫や犬には近寄ることができない、触ることもできない。

虫でさえギャーギャー大騒ぎだ、ましてやネズミなんて。

結局、私が外に出て、そのネズミを家の前の空き地に捨て置いた。

これくらい、自分でやれ! 私が先に逝くことだってあるのだから。

でも姉はそういう話をしたがらない。

しかし、今夜、きっかけは何だったか忘れたが、私が先に逝ったら、ああしてこうしてそうして、即刻、施設に入るように言った。

【スポンサーリンク】

 

姉は暗い顔をして「そんなことを言わないで」とか言っていたけれど、たまには、ちょっとは現実に目を向けるべきだ。

姉の親友の N さんは4人きょうだいだけれど、下から2人、若い順に亡くなっている。

ウチは姉と私の間の兄が亡くなっている。

元・看護師の隣の奥さんがいつも言うように、「この齢になったら、いつ何があってもおかしくないのだから」

そうなのだから、そうしていずれは、ひとりになるのだから、もしくは、ひとりになる前に……自分が先に……。

そういうこともあるのだ、歳は関係ないのだ。

それより私は今、健康寿命、これを、マジで心配している。

今だから言えるけど、実は、先日の整形外科で、またもや問題が見つかったのだ。

もうさ、落ち込んじゃってさ、やっと少し気を取り直したってところ。

ほんと、一寸先は闇、何が起こるかわかりません。

しかし、何だってこうも次から次へ、鬱になりそうでござる?

加齢を侮ってはいけませんね、しみじみつくづく。

【スポンサーリンク】