家の前の通りには今年も落葉の吹き溜まりが。そのため秋からずーと今まで、掃き掃除を強いられてきた、やれやれである。
夏には雑草に散々悩まされ、脚に問題がない頃は、草むしりも気分転換になったが、今は頭の痛い大問題となった。
家の中へと目を向ければ、階段もこの先の大きな不安材料だ。
今は何とか姉も私も自分の足で上り下りできるけど、この先それがいつまで可能だろうか?
かっては不自由の感じなかった住まいも、今でさえ、この先は、と不安だらけだ。
庭の手入れに余念のない隣の奥さんも、最近は、「庭の手入れも、そろそろ限界かも」、そんなことを言うようになった。
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散歩の途中で、ご近所さんに出会い、立ち話。
その人(70代?)はリタイアした夫と2人暮らし。彼女は、目と膝に問題を抱えている。
そして家に関しては、私と同じようなことを言いだした。
「もう、一軒家なんて要らない。階段は嫌、庭も要らない、マンションがいいわ。いや、もう、『 六畳一間 』でいい」
「うんうん、そうそう、わかるわかる、そうよね」
と、彼女の話に大きく相槌を打ちながら……思った。
でも、お宅は2人暮らしでしょ。
六畳一間、勿論2人で暮らせるけど……。
でもなんかね……ちょっとね……。
そこにダンナの居場所はあるのかい?
というより、ダンナの存在は、ダンナの居場所は……その六畳一間に、入ってなかったように感じたものですから……。
それって私の考え過ぎでしょうか?
まぁ、ちょっと引っかかったもので、大きなお世話でしたね。
しかしね、歳と共に、理想の住まいって変わりますね。
だからといって簡単に引っ越せるわけもなし。
住めば都、そうも言ってられませんよ、歳をとってくると。
理想の住まいだけでなく、理想の住人(住まいを共にする、したい)、それも歳と共に変わるかもしれません。
こちらも理想だけ、思いだけで終わるのでしょうが。
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