「老い」は「細い」を認めたくない…歳をとるって

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ー「細い」スパーモデルじゃないのよ、年寄りはー

なななんと、老姉、先日、購入した草取り道具を使って草取りしてたんです、体を動かして、当たり前ですが。

腰なんかかがめちゃって、肉体労働してますですよ。いやー、ビックリです、そんな姿、うーん、この歳まで生きてきて、初めて見ましたよ。

やればできるじゃん、かなり頼りなさげ、危なっかしいではありますが。

そんな老姉が2年前、私になんて言ってきたと思います。

「わたしはもう、(命が)長くないと思う」受話器の向こう、消え入りそうな声で。

そりゃてーへんだ、で、バタバタと、私もそのころは歩けたのですね。今だったら共倒れですよ。

で、老姉、生還? したわけですが、体重は10キロ以上落ちたと思います。

しかし、当人、いまだにそれを認めたがらない。

先日、タクシーの中で座っている姉の太ももをを見て「細いね」と言いましたら、「

そんなことない、見る角度でそう見えるだけ、アンタの太ももの方が細いわよ」

と、言い返されましてね、それもちょっとムキになってるような。

これ以上、この話を続けると、マズい、言い争いになりそう、そう思いましてですね、話題を変えましたです。

いい歳して、実にくだらないですね。

でも、こんな些細なことから、大事件に、そうならない保証はありません。家族は一旦こじれると、これが怖い、で、三面記事に。多いのです、家族間での事件は。

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話が逸れだしました。そうです、で、「細い」、こう言われて、不愉快、自分の「細さ」を認めたくないわけです。

それは、なーぜだ?

それは、「年寄」りだから、であります。

それが証拠に、20年以上前は、姉だって、痩せたがっていたのです。どうしたら体重を落とせるか、そんな話もよくしました。

ところが、歳をとって痩せるつもりもないのに、急激に体重ガクンと落ちますと、風貌、相当変わります。痩せて綺麗になんてなりません。

しかし、それは他人事なら、よくわかるのです。

自分のこととなると、意外とわからない、自分の容姿を客観視できないのです。

私も、「ガイコツババア」と言われても、今一つ、それほどとはわからなんだ。

ところが健診の体重測定で改めて我が体重を知り、我に返り、それはちょっとまずい、で、暴飲暴食に励み体重を増やしたら、今度は股関節痛み出し、医者に行き、ショック―となったわけです。

で、関節に負担をかけないため、また体重を少しばかり落としました。

私も20代の頃は、ダイエット、四六時中考えておりました、苦労もしました、が報われませんでした。

それがこの歳になって、老姉と「細さ」で言い争いになりそうだなんて。

老姉「『細い?』そんなこと、ガイコツババアのアンタなんかに言われたくない」

老妹(えー、鏡、見ればわかるじゃん、一目瞭然じゃない、なんでこんなことがわからないのかな、痩せすぎ、ガイコツ婆はアンタだ)

とまぁ、歳をとると、変わるんですね。

でも、やはり、歳をとってあまり痩せちゃいけません、大事な大事な筋肉落ちます、見た目もですわよ。

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